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Q&A方式となっています。
シックハウス法の施工で住宅は安全になったのでしょうか?
アレルギー疾患のある人には、今の新築の建物は安全でしょうか?
自然塗料からホルムアルデヒドが出るって本当ですか?
再生紙には化学物質の危険性があると言うのは本当ですか?
シックハウス症候群と化学物質過敏症は、どこが違うのですか?
有害物質を封止する塗料があると聞きましたがどのような塗料ですか?
化学物質過敏症・CS対応住宅のポイントはありますか?
筆者自身もシックハウス症候群と軽度の化学物質過敏症を発症し、かなりの経験と知識をお持ちのようです。
(私が7/13のブログで紹介しました)
「いい家は無垢の木と漆喰で建てる」という書籍を引き合いに出して
無垢の木と漆喰だけでは不十分!と力説しています。
結局は100%安全な方法はなく、F☆☆☆☆マークがあるからといって安心はできない、換気がやはり有効、といった結論だと思います。
アトピーや花粉症、喘息などをお持ちの方は一読の価値があると思います。
が進行中です。正確には3階壁と屋根部分の工事です。
屋根は陸屋根(ろくやね)なので僅かな勾配(1/50程度)があるのみです。
陸屋根に特徴的なパラペットと呼ばれる周囲の立ち上がりが作られます♪
パラペットは水を集めたり、人や物が落下したりするのを防ぐ役割があります。
そのためには、直下のスラブや壁と「一体」構造とします。
奥に見えるのがトップライト用の開口です。雨じまいの関係で立ち上がりが作られます。
↑最上部から南方を見たところです。名港中央大橋の橋脚主塔が見えます。
↑エレベーターシャフト最上部。強大なアンカーが挿入されているようです。
↑モルタル製鉄筋スペーサーのようです。(ピンコロではありません。)
どこに使うのかな?
数日後コンクリート打設予定です。
あと少しですが、職人の皆様がんばってください。
文庫本だったので気軽に手にとってしまいました。
著者は、イギリスの家?を日本でハウスメーカーに依頼し建てたそうです。「1000万円台で建てた!」といって自信満々です。
窓にはマーヴィン社製の木製サッシを取り寄せて設置したそうです。
そもそも日本の気候には、小さな窓って向いていないと思います。風通しや採光を考えると、縁側の軒をもつハキダシ窓のような開口が機能的には向いていると思います。
現場の職人に対し、風合いを出すために、タイルや塗装は「もっと雑に!!」と指示しまくったそうです。
職人さんはさぞかしプライドを傷つけられたことでしょう。
結局
イギリス風とかプロヴァンス風の住宅って一時の流行でしかないような気がします。
10年後、20年後には後悔しそうです。
英国の紹介の中で少しは良い事も書いてありました。
・日本の家は主寝室が貧弱すぎる
・家族といえどもプライバシーな空間はしっかり設けるべき
・子供は18歳なったら自立を促し、二世帯住宅なんてありえない
住宅本というよりインテリア本or旅行記として読んだほうが良さそうです。
ツリーハウスを作った事ありますか?
実は私はあります。正確には作ろうとした事があります。
6歳の頃、父親の仕事の関係で米国ニュジャージー州に住んでいたのですが、バックヤードにはえていた巨木に廃材を渡して、夢中で釘を打っていました・・・
日本で住んでいる今は、そんなバカげたこと・・・・と思ってしまいがちですが、
この本を読むともう一度作りたい!!という気になってきます。
ポイントは生木とプラットホームとの接合方法です。
一本の太いボルトで接合する事を推奨しているのですが、この方法だと風が吹いて木が揺れても倒壊しないようアソビができ、また生木の成長を妨げる事もないそうです。
歌手のスティングの別荘も紹介されています。
夢のある一冊でした。
コンクリートのひびわれの発生要因などが詳しく書かれています。
壁などに出来たひびわれをみて原因推定することができるそうです。
引張力や剪断力がどのようにはたらいているか?を鑑みて
・乾燥収縮
・温度収縮
・地震
・コールドジョイント
・不同沈下
などが壁のひびわれの場合の原因として推測できるそうです。
「ひびわれ」って見栄えが悪いですよね。
例えば設計段階での対策として
・壁構造よりもラーメン構造の方が、ひび割れしやすい。
・建物の長さが長いほどひび割れしやすい。
・平面的に凹凸の多い建物よりも単純な平面の建物の方がひび割れしやすい。
・縦長開口よりも横長開口、さらには無窓または独立開口の方がひび割れしやすい。
あたりを留意しておくと役に立つかもしれません。
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建築家とはいかなる存在なのか?建築家に依頼するとどのような作品ができるのか?
建築家にまつわる疑問って多いと思います。
この本では実例を挙げて紹介されており、上記疑問に対する答えが分かってくる筈です。
東京大学の難波和彦氏らが有名建築家の作品を評論しています。
ところで
難波氏の代表作「箱の家」って「無印良品の家 木の家」の原型になっているんですね。
「箱の家」のように簡単明瞭なデザインってすばらしいと思います。建設コストも抑えるよう考えられてあります。
だからこそ無印良品の目にとまったのでしょう。
読み終えた感想として(帯に書かれているように)
意思、理念、世界観が伝わってくるような家をつくるべきだと思います。
建築家に依頼する、しないに関わらず重要な事だと思います。
ぜひ一読してください。
オススメ度:★★★★★
もともと大成建設の若手現場マンのための教科書として作成されたものだそうです。
漫画での展開を軸に、「解説コーナー」やら、「豆知識」といったコラムで内容が補てんされています。
私のような素人でも、「なぜ、そのような規定があるのか?」「その規定を守らないとどうなるのか?」といった理論が大雑把に伝わってきます。
理論が分かると、見ているだけでも楽しいものです。
例えるなら
桑田真澄氏の解説付きで野球中継を観るようなものでしょうか。
今ちょうど自邸の配筋工事中なので、現場を覗くのがさらに興味深いものになりそうです。
配筋は、コンクリートで隠れてしまうところなので、なおさら今みておく価値がありそうです。
島根大学中尾教授とかいう人のデータを持ってきて、タイトルどおりの事を結論付けています。
1988年に木造住宅270件、コンクリート集合住宅62件を調べた結果、事故死を除くと、木造66,1歳、コンクリート57,5歳、その差は8,6歳、つまり約9歳死亡年齢が違う、
というデータだそうです。
これを読む限り、信憑性はなさそうです。
こういう調査をする場合には、目的とする項目(木造かRCか)以外は全て同じ条件にする必要があります。
例えば、性別、世代、職業、収入、健康状態、居住地・・・・・
さらには
死亡した時点で調査(後ろ向き検定)するのではなく、
出生時から、追跡調査(前向き検定)するべきだと思います。
実際には、出生から死亡まで何回か転居を繰り返すのが普通で、完全に条件をそろえるのはかなり困難であると予想されます。
死亡時期に影響するファクターは、多種多様なので、統計学的に結論付ける為には、270件vs62件どころではなく、数千件は調べる必要があると思います。
この62件というのはどこか特定の老人ホームなどのデータなのかもしれません。
著者の経歴を見ますと、社会学科卒業とのことで、おそらく統計学や医学などの知識はあまりないのかもしれません。
さらには
安藤忠雄氏を名指しで批評し、RC打放しを悪く言っています。
確かに内外とも打放しは断熱性が劣るので、私も賛成しません。今では発泡ウレタン吹付け工法などの優れた方法もあり、なんらかの断熱は必要だと思います。
しかし著者は
コンクリート打放しの上に「木装」するのが一番といっています。つまり無垢板で打放し面を覆うべきだ、と・・・・
たぶん壁内結露し、断熱効果も少ないでしょう・・・
なんとなく言いたいことは分かるのですが、根拠の無い話が多く、多くの人を敵に回すような稚拙な書でした。
RC打放しを否定する人の根拠ってこの程度なんだ~、と逆に安心できて良かったです。
大学で建築学を学ぶ事なく、世界的な建築家になられたのはすごいな~と関心してしまいます。
1950~60年代は、アルバイトで稼いだお金を資金に、日本や世界を旅されたそうです。
そして1970年代になると、コンクリート打放しの〈壁〉が特徴的な個人邸の設計に着手されます。
〈都市ゲリラ住居〉と呼ばれる、衝撃的な作品を手がけられます。
つまり、
狭小な敷地いっぱいに壁をまわし、空間のひとつの祖形として、洞窟的な建築を追及されています。
〈壁に穴を開けたくない〉
もちろんクラックを嫌うという意味もあるのでしょうが、安藤氏ならではの建築手法が綴られています。
最近では個人邸の設計をほとんど行っていないとのことですが、理由は、請け負う工務店がいないからだそうです。述べ床40坪、3200万円の家をクライアントが要求した場合、坪単価は80万円。大手では採算がとれず、引き受けるとしても零細な工務店だそうです。
安藤氏の原点は住吉の長屋のような個人邸なので、今後も個人邸は続けたいと思っているそうです。
これからも活躍期待したいです。
ダッケイと正式には読むそうです。型枠の解体の事です。通称バラシ。
仕事帰りに現場をのぞいたところ、2階壁の脱型が進行していました。
ドキドキの瞬間です。
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↑階段の踊り場。頑丈に出来ています。
携帯電話で撮影したので、あまり鮮明でないですね。後日まともな写真をUPします。
うっとりするほど黒光りするコンクリ面となっています。
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↑脱型に使うバール。結構力いりそうです。
かと言って打ち放し面には傷をつけてはいけないし、型枠は3階にも転用する予定なので、慎重に行わないといけません。
職人さんの腕の見せ所なのでしょう。
世の中にはこんな小道具もあるようです。↓
http://www.sanwacompany.co.jp/magazine/20090227b/
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↑開口部の下部に開けられたエア抜き孔。効果的にコンクリが噴出しています。
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↑同部位の遠景。まさに完璧です。横長の開口だったので、正直心配していました・・
開口部のやや下にある打ち継ぎラインも水平に近く、芸術的と言えます。
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↑こだわりの丸窓用の開口。
(色々ありましたが)ようやくここまで来ました!!
↓同部位のR壁用型枠(屋外側)
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↑よく見ると桟木がRになっていました。
かなり手間が掛かっています。
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↑型枠剥離剤をローラーで塗布しています。初めて目にするような気がします。どのように仕上がるのか興味があります。
手前に積まれた型枠が未処理⇒奥の建込み中のが、塗布済み。
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↑3階スラブから西の空を見ると雲一つ無いきれいな夕焼けでした。
日中は相当暑かった事でしょう。
職人の皆様、ありがとうございます。
コンクリートのお話です。
些細な話ですが、表面に気泡と呼ばれる細かい穴が残ってしまう事があります。
打設時にバイブレーターで生コンに振動を与え、さらには型枠を木槌でたたく事で、気泡の発生を抑えるのですが、どうしてもある程度は発生してしまいます。
発生してしまった際には、見栄えを良くするために、モルタルや撥水剤で通常補修を行います。
せいぜい「その程度の話」、と思っていました・・・
ところが、
偶然目にしたサイト
http://www.yamakeiprecon.co.jp/pikakon.html
にて「ピカコン」なる新兵器を目にしました。
施工方法は、打設15分後に差し込んで、引き抜くだけだそうです。
ピカコンバイブを作った人もいるそうです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1131087581
よく考えるものですね。感心してしまいました。
平成元年に名古屋市が「デザイン都市宣言」をしたらしいですが、実際のところは・・・・です。
名古屋駅前の高層ビルは多少カッコイイですが、日建設計という大手が孤軍奮闘しているだけで、個人レベルの建築家の作品はまだまだ少ないようです。
名古屋の地価は東京ほど高くないせいかウワモノのデザインにもあまりお金を掛けないのかもしれません。
ところで
東京あたりの都市部では「狭小住宅」というカテゴリーが熱く盛り上がっているようです。
「ローコスト」とか「建売住宅」というネガティブなイメージの「狭小住宅」ではなく、有名建築家が手がけるアイデアいっぱいの住宅です。
書籍でいうと、
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あたりを読んでいただくとその魅力が伝わってくると思います。
このジャンルでのイチオシの建築家は、APOLLOの黒崎敏氏です。コラムを執筆されていて、その内容にはとても共感できます。
http://sumai.nikkei.co.jp/style/kyousyou/backnumber.cfm
黒崎氏は、緻密なコンクリート打ち放しを追求されていて、出来上がった作品を「結晶」と表現されています。
それら手法を惜しげもなくあちこちで紹介してしまっています。
きっと強く自信をお持ちなのでしょう。尊敬してしまいます。
http://www.xknowledge.co.jp/kenchi/fixed_product/
狭い土地でもアイデア次第でカッコイイ家が建つのですね。
広い庭って手入れが大変なだけで、今の自分には余分なモノに思えてしまいます。
皆様は「庭」って活用されていますか?
・共用タイプ
・内階段タイプ
・外階段タイプ
・連棟タイプ
それぞれのメリット、デメリットが解説されています。
同居は永続する訳ではないので、将来賃貸にまわすのも手、と紹介されています。
物理的ケアはそんなに大きな問題ではないと想像します。
問題は心理的ケアでしょう。
親と同居している兄弟・姉妹を気遣う方法として
・電話をマメにかける。
・記念日を忘れない。
・孫のコミュニケーションが家族を助ける?
・介護費用や家の改築費を援助する。
・一番嬉しい贈り物!?黙って愚痴を聞いてあげる。
・親よりも兄弟姉妹へのいたわりを優先。
と紹介されていました。
親孝行、待ったなし!
だそうですが、
皆様はもう準備お済ですか?
「安藤忠雄の建築1 Tadao Ando 1 Houses & Housing」
RC打放しが好きな人にはお馴染みの本だと思います。
安藤氏が手がけた住宅が大きな写真とともに紹介されています。
間取りよりもディテールのほうが参考になります。
気づいた点を列挙しますと、
①Pコン跡
以前「表参道ヒルズ」に行った時も思ったのですが、室内側のPコン跡は、モルタルで埋めてありません。
Pコン周囲って「あばた」がよく発生してしまい、後で補修でごまかす事が多いのです。「Pコンを埋めない」ということで、施工精度の高さが伝わってきます。
②打継ぎ
コンクリートを打継いだラインがあまり出ていません。もちろんコールドジョイントもありません。
おそらくポンプ車を複数台手配し、一気に打設したのだと思います。職人に対しては昼休憩をとるな!と指示したのかもしれません。
③砂縞(すなしま)
ベニヤのつなぎ目にできるザラザラとした部分です。隙間が少ないほど砂縞ができにくいです。打設前に型枠内に水を貯めれるほど、高い精度で型枠を組むそうです。
④窓
大型サッシが好んで使われています。小窓はあまり見られないのですが、あるとしてもその位置には気を使っているようです。「大淀のアトリエ」(p120)を見ますと小窓は、横スリットに接するように、つまり最下部に設けられています。きっと小窓によってコンクリートの入りが悪くなるのを嫌っているのでしょう。
万が一、「じゃんか」などが発生した場合には、もう一度初めから作り直すそうです。
これらの現場は、関係者以外立ち入り禁止で、極秘に行うそうです。
ものすごいコストを掛けているのでしょうね。
作品として見る分には良いのですが、実際の住み心地は??なのかもしれません。
「李邸」に昔住んでいたという人(李さんの娘さん?)が以前バラエティー番組に出演していましたが、
・掃除が大変で、常時3人程人を雇っていた、
・住みにくいので、現在は売却してしまった、
と語っていました・・・
やはり安藤氏は個人邸よりも、大型施設の方が優れているのかもしれませんね。
生活科学双書
生活デザイン論
城一夫 編著
平田静夫・土居義岳・奥戸一郎・松崎雅則 共著
建帛社
ISBN:978-4-7679-1416-9
フランクロイドライト、ミースファンデアローエ、ルコルビジェ、柳宋理、ウイリアムモリス、丹下健三、菊竹清訓、東孝光、安藤忠雄・・・
有名なデザイナーが紹介されています。
建築に限らず、生活すべてのデザインについて書かれた専門書です。
衣・食・住が生活の基本と言われていますが、現在では生活領域が拡大を続け、
衣・食・住・休・遊・健・交・情・便・知・美・自といったキーワードがあるそうです。
最後の「自」は自然、つまり「エコ」のことだそうです。
文章が多いので、ただ読むだけでなく、インターネットで画像検索をしつつ時間を掛けて読みました。
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レイモンド・ローウィによるパシフィック号。カッコイイ!
http://www.jitterbuzz.com/stream.html
から
先日、2階壁&3階床スラブの打設がありました。
台風4号が接近していて、天候を気にしながらのスタートとなりました。
少量の降雨なら問題ないのですが、雨粒が大きくなると天端がデコボコになってしまうので、打設中止の判断が必要です。
監督さんが安井建設の事務所と連絡をとり、Yahoo!の雨雲レーダーなどを参考しつつ、結局Goサインが出ました。
降雨に応じて生コン工場にて流動化剤(減水剤)の量を加減するそうです。
↑いつもの井上圧送さん。早めに現場到着され、ブームを伸ばして「待機」です。
↑高圧洗浄機。打設直前に型枠&鉄筋を洗浄します。洗浄というよりも水分を与えるのが目的です。なじみが良くなってコンクリートが隅々まで入り込みます。
↑大型の生コン車が配車されました。5m3車のようです。ちなみに5立米車[ごりゅうべいしゃ]と呼ぶそうです。
↑3階床スラブ。雨に影響されることなく終了。コンクリートがガンガンに発熱しています。
階段室とEVシャフト部分には穴が開いています。
現場の皆様、お疲れ様でした。
パッシブデザインの手法がたくさん紹介されています。
裏表紙からの引用ですが、
環境との共生が叫ばれる今日、太陽や風といった自然のポテンシャルを活かしながら、在来エネルギーへの依存を減らし、自然との交感が可能な住宅を追求する。建築におけるエコロジカルな発想の原点に帰り、自然を楽しむ住居を考える。
とあります。
今の商品で言うところの「OMソーラーの家」などとコンセプトが似ているのかもしれません。
OMソーラー以外にも「高気密・高断熱」だとか、「外断熱工法」、「Low-eペアガラス」などのキーワードが今日氾濫していますが、イニシャルコストを考えると本当にエコなのかどうか疑問に思う事があります。
この本の中に、ハっと我に返るような話がありました・・・
周知のごとく日本の夏と冬の寒暖の差はヨーロッパ諸国に比して激しいのですが、夏の太陽エネルギーを蓄積し、冬の暖房に活かす夢のような方法とは?
その答えは・・・
樹木を住宅の回りに植え、夏の間は太陽エネルギーや二酸化炭素を吸収させ、伐採した木材を冬の暖房の燃料として利用する、ということです。
当たり前の方法なのですが、化石燃料に慣れてしまった私にとっては逆に新鮮な発想でした。
昔の人は当たり前のようにエコな生活をしていたのですね・・・
著者略歴をみますと、東京工業大学の研究官をされている方なので、宣伝は一切なく、純粋に勉強になる一冊でした。
SE工法の指南書です。
SE工法については
http://www.se-structure.com/se_promotion/
要するに
強度のある集成材を柱や梁に用い、特殊な接合金具にて強固に連結し、大空間・大開口の間取りを可能にするものです。
従来の木造軸組み工法とは違い、ラーメン構造となるので、構造計算も容易となり、科学的に地震に対して強い躯体が作れるというものです。
ラーメン構造なので、スケルトン・インフィルを取り入れ易く、長期にわたって資産価値のある家を手にできると謳っています。
自分の場合、結局RC壁式工法を選択したのですが、以前はこのSE工法を(軟弱地盤という理由で)真剣に検討したこともありました。
でも
①RC打ち放しの外壁が好きであること。
②準防火地区なので、木造3階の場合、耐火被覆が必要なこと。
③フランチャイズ制なので、余分なマージンが発生し、施工できる工務店も限られること。
などの理由からSE工法は断念しまいました。
木造住宅の地震に対する不安をお持ちの方には一読の価値アリです。
本の帯に
住宅とは気持ちいい四角い部屋があって、
そこに水周りなどの基本的なことがあれば住めます。
いろいろな趣向を凝らした部屋があって、家中をウロウロ動き回って楽しめる家よりは
「じっとしていて気持ちいいなあぁ」
と感じるほうが断然いいと思っています。
とあり、なるほど共感できます。読み進んでいくと具体的な手法が明らかになっていきます。
まず特徴的なのは窓。上から下まで全面開口できるサッシを特注されています。すべて引き込むことができる木製サッシです。
次に薪ストーブ。東京都足立区のような都市部でも設置されています。
照明はクリアの白熱電球。「照明器具自体は目立たないほうがいい」という考えだそうです。
「孤立した部屋をつくらない」この考えは徹底的であり、柱さえも存在しません。ワンルーム的な家です。
これ以外にもたくさんのこだわりがあり、いずれも共感できるものです。これらの手法は決して特殊なものではなく、これから家づくりを考える場合にとっても参考になると思います。
夫妻はともに建築士の父をお持ちになり、小さな頃から建築に親しまれたそうです。そして若い頃に米国・英国に留学され、そういった経験によって「天才建築家」と呼ばれるほどの現在の実力になられたようです。
とくにロンドンで住んでいたテラスハウスの快適さは(裕福ではなかったけれど)特筆されています。
1級建築士は飽和状態ですが、手塚夫妻のように売れっ子の建築家は残念ながらごく一部です。(どの業界でもそうですが)若手の建築家はどんどん海外に出て修行を積むべきだと思います。
建築家を目指している人の99%は幼少期にレゴブロックで遊んだ、という話もありました。
私もレゴはよく遊んだのですが(今でも)・・・ 二級建築士の試験でも受けてみようかな・・・
感動的な一冊でした。
オススメ度:★★★★★
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