ママ一級建築士が語る 江南市WBモデルハウス|愛知・岐阜|ホームアンドニコ(安井建設)
家づくりコラム

ママ一級建築士が語る 江南市WBモデルハウス

家族の気配を感じながら、それぞれが心地よく暮らせる家。

Home&nicoで初めて建築した、WB工法のモデルハウス。

本社から車で約1分の場所に建築したこの住まいは、約52坪の敷地に、延床面積32.4坪の総2階・3LDKの建物です。駐車スペースは3台分を確保し、夫婦とお子様2人の4人家族を想定して計画しました。

今回の設計で考えたのは、家族の日々の暮らしを思い浮かべながら、無理なく動けて、自然と家族のつながりも感じられる住まいにすること。

そんな思いから、一つひとつの間取りを考えていきました。

2026.10.14

伊藤 由子|一級建築士

Home&nicoライフデザイン事業部に所属。

【保有資格】
一級建築士/一級建築施工管理技士/インテリアコーディネーター/省エネマイスター/ライティングコーディネーター 

【プロフィール】
岐阜県岐阜市出身。3児のママ。

家政学部住居学科を卒業後、建設会社、大手ハウスメーカーでの実務を経て、2006年にHome&nicoへ入社。

3人の子どもを育てながら、家づくりの仕事を続けてきました。

家事、洗濯、片付け、子どもの成長。
実際に暮らしていると、「こうだったらもっと楽なのに」と思うことがたくさんあります。

そんな日々の実感も大切にしながら、これまでコーディネーター、設計、営業設計として、100棟以上の住まいづくりに携わってきました。

間取りやデザインだけでなく、施工や性能、インテリア、照明など、さまざまな角度から住まいを考えることを大切にしています。

今の暮らしだけでなく、子どもが成長したとき、家族の暮らし方が変わったとき。
その先まで想像しながら、そのご家族に合った家を一緒に考えていきたいと思っています。

「この家にしてよかった」

何年経ってもそう思っていただける家をつくることが、私の目指す家づくりです。

外とのつながりを楽しめる、明るいLDK

家族が集まるLDKは、できるだけ開放的に、外とのつながりを感じられる空間にしたいと考えました。

建物は大きな通りから少し入った、緑の広がる落ち着いた地域にあります。南側も道路から6m以上離れているため、視線を気にしすぎることなく、南側に大きな開口を設けることができました。

窓から光を取り込み、外の景色を楽しみながら過ごす。天気のよい日には、庭や外の空気を身近に感じられる。

家の中だけで完結するのではなく、外の心地よさも暮らしに取り込めるように計画しています。

帰宅してからの動きを考えた、玄関と水回りの配置

家に帰ってきたとき、まず手を洗いたい。出かける前にトイレに寄りたい。小さなお子様がいるご家庭なら、帰宅後の身支度や着替えもスムーズに済ませたいですよね。

そんな日常の動きを考え、玄関からすぐの場所にトイレと洗面台を配置しました。

さらに、ファミリークローゼットも近くに設けることで、帰宅後の手洗いや着替えまで、短い動線でつながるようにしています。

水回りは階段の裏側にまとめ、限られた面積の中でも、移動しやすさと空間の使いやすさを両立させました。

毎日繰り返すことだからこそ、少しの移動の違いが暮らしやすさにつながる。そんな視点で考えた配置です。

玄関からLDKへ。家族の気配を感じながら2階へ上がれる階段

玄関を開けると、まず目に入るのが階段とホールです。

この住まいでは、玄関ホールとLDKの間に建具を設けず、階段が玄関ホールとLDKの両方につながる間取りにしました。

一般的には、玄関からLDKへ入る動線と、2階へ上がる動線を分けて考えることも多いと思います。

けれど、家族が帰ってきたとき、リビングで過ごしている家族の気配を感じながら、そのまま2階へ上がれる。反対に、LDKにいる家族も、帰宅した人の気配を自然に感じられる。

それぞれの時間を大切にしながらも、家族のつながりを感じられる。そんな暮らしをイメージして考えたプランです。

また、この住まいは断熱等級6を確保しています。玄関土間にも断熱材を施工しているため、玄関まわりの冷えにも配慮しました。

毎日出入りする場所だからこそ、動線だけでなく、温熱環境にも気を配っています。

WB工法だからこそ、建物はシンプルな総2階に

今回のモデルハウスは、1階と2階の面積をそろえた総2階の建物です。

WB工法は、壁の中の空気の流れを利用して、湿気や熱を排出する仕組みを持つ工法です。

その特性を踏まえ、建物の形状はできるだけシンプルに。1階と2階の構成を整えることで、合理的な建物計画を目指しました。

もちろん、家づくりでは土地の形状や周辺環境、家族の暮らし方によって、最適な建物の形は変わります。

今回は、南側の開口をしっかり確保しながら、暮らしやすい動線と建物全体のまとまりを両立できるよう、総2階という形を選びました。

2階は、今の暮らしにも将来の変化にも対応できる空間に

2階には、主寝室、子供室2部屋、畳ヌック、ホール、吹抜け、トイレを設けています。

子供室は、成長に合わせて将来仕切れるように計画しました。

小さいうちは広く使い、成長してそれぞれの個室が必要になったら区切る。最初から部屋を細かく分けてしまうのではなく、家族の変化に合わせて使い方を変えられるようにしています。

主寝室には2帖のウォークインクローゼットを設け、照明はベッドまわりの使い方を考えてダウンライトの位置を計画しました。

また、2階のホールや吹抜けは、単なる通路としてだけでなく、上下階のつながりや空間の広がりを感じられる場所として考えています。

家は、建てたときが完成ではありません。子供の成長や家族の暮らし方の変化に合わせて、心地よく住み続けられることも大切だと思っています。

間取りは、暮らしを想像することから

今回の江南市WBモデルハウスは、特別に大きな家ではありません。

だからこそ、限られた面積の中で、どこに何を配置すれば動きやすいのか。どこで家族が顔を合わせ、どこでそれぞれの時間を過ごすのか。そんな日々の暮らしを想像しながら、一つひとつの間取りを考えました。

家づくりでは、部屋数や広さ、収納の量も大切です。

でも、それと同じくらい大切なのは、その家でどんなふうに暮らしたいのか。

毎日の何気ない動きがスムーズで、家族の気配を感じられて、年月とともに使い方も変えていける。

そんな住まいを、これからもご家族それぞれの暮らしに合わせてご提案していきたいと思います。

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