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家づくりコラム

家づくりの損得【家づくりで後悔しないために!⑨】 

家づくりで得する、損するという話題を目にすることが多いですが、そもそも家づくりは損得で考えるものなのかという点についてお話しします。

2022.12.26

建て時はいつ?

 

マイホームの建築、購入を考えた時に気になることの一つは、

いつ建てるのが得かという点でしょう。

 

世間では、

 

「今建てるとお得な家づくり」

とか

「建て時キャンペーン」

 

などという文字もよく目にしますが、

本当に建て時なのでしょうか?

 

建てる人の状況を踏まえず、

一方的に建て時とうたうのはいかがなものか。

 

外部環境(経済状況など)だけで建て時と判断することはできません。

 

外部環境と建てる人の状況の両方のタイミングが合致していなければ、

建て時とは言えませんよね。

 

なのでまずは自分たちの状況を見つめ直し、

今家を建てることに何か障害がないかを考えてみる。

 

そしてそれと合わせて外部環境にも目を向けて判断する。

 

結果、家づくりを進めようとなれば、

それが建て時なのだと考えています。

 

 

需要喚起策に踊らされてはいけない

 

家づくりを考え始めると、

住宅ローンや取得費用贈与の税制優遇や補助金制度など、

お得に感じる施策が色々と目に入ってくると思います。

 

特に景気低迷時の経済立て直しには、

関連する産業の多い住宅に需要喚起策がとられます。

 

もちろんマイホームを計画する上では、

これらの制度をかしこく利用したいですよね。

 

けれども、制度の適用ばかりに目を向けてしまい、

必要と感じていない機器を設置したり、

借入金額を増額したりということをして、

後に家計が破綻してしまっては本末転倒です。

 

制度を適用するために考えるのではなく、

自分たちの計画に合致していれば見逃さずに活用する。

 

この視点が大切ではないでしょうか。

 

国の施策は景気の回復が目的であり、

個人が家を建てる目的とは異なるのですから。

 

家づくりでは得しない

 

そもそも家づくりで経済的に得をするとはどういうことなのか。

 

つまりこれは将来的に不動産価値が上がり、

売買によって利益が得られるということではないでしょうか。

 

でも戸建住宅の場合は、

今の時代なかなか考え難いと思います。

 

また、「値引き」も一見すると得に思えるかもしれませんが、

決してそうではありません。

 

たいていの場合、資金繰りや営業マンのノルマなど、

会社側の都合によるものです。

 

中には耳を疑うような値引き額を聞くこともありますが、

そこまで値引きしても大丈夫ということは、

一体元の金額はいくらなのでしょう。

 

あらかじめ値引きを前提とした設定金額だとしたら、

何も得にはなっていませんよね。

 

ひどい話だと契約後にこっそり仕様を変えて、

利益の帳尻を合わせるということさえあるのです。

 

根拠のない値引きは得どころか、

不信を生むものだと心得ていたほうが賢明なのです。

 

家を建てる理由をもう一度考える

 

今の住まいが手狭になった

 

家賃を払うのがもったいない

 

子どものために部屋が欲しい

 

家を建てる理由はいろいろあるでしょうが、

つきつめていくと、

 

「家族と過ごす時間を大事にしたい」

 

というところに行き着くのではないでしょうか。

 

特に家族に小さな子どもがいれば、

その成長の過程をマイホームで見守りたい、

そういった思いも強くなることと思います。

 

であれば損得よりも優先すべきものは、

建てた後の生活のはずです。

 

建てる前は「建てること」だけに目がいきがちですが、

大切なのはそこで過ごす時間。

 

税制優遇や補助金などの甘言にひかれ、

無理のある家づくりをしてしまっては、

本来の目的であった楽しい時間は過ごせなくなります。

 

なので家づくりは損得勘定で決めてはならない、

そう考えています。

 

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