子育てに理想的な家の要素【家づくりで後悔しないために！⑲】　

子どもは好奇心旺盛で、思わぬ行動をとることがあります。
そのため、家づくりをする際には、
子どもの安全を第一に考えることが大切です。

◯階段の安全性

階段は子どもにとって大きな危険源となり得ます。

階段の形状を考慮するとともに、
滑りにくい材質や手すりの位置にも留意が必要です。

また、子どもが勝手に階段を使用することを防ぐために、
階段の上下にゲートを設置する等も良いでしょう。

◯コーナーや縁の緩和

家の中のには多くの角が存在しており、
子どもがぶつかって怪我をする可能性があります。

そのため、素材の面取りを施したり、
丸みを帯びたデザインのものを選択したり、
コーナークッションを使用するなどして、
リスクを減少させることを考慮しましょう。

◯窓の安全対策

大きな窓やバルコニーからは、
子どもが落下する恐れがあります。

子どもが簡単に開けられないように、
窓には複数のロック機能を持つものを選んだり、
バルコニーに高さのある手すりを設置するなどとともに、
それらのそばに足がかりとなる物を置かない意識も大切です。

◯電気コンセントの保護

意外と見逃されがちなのがコンセントです。

子どもは好奇心旺盛で、
電気コンセントに指や物を差し込んでしまうことがあります。

コンセントカバーや保護キャップを取り付け、
感電のリスクを防ぎましょう。

◯危険物の保管

掃除用の薬剤などや、
キッチン周りの刃物などの危険物は、
子どもの手の届かない場所や、
ロック付きの収納を設けるなどの対策を取りましょう。

子育てをする中で、家族のコミュニケーションは欠かせません。

けれども、子どもが成長するにつれ、
家族とのコミュニケーションの機会は減少します。

そのため、個々のプライベートスペースの充実よりも、
家族が集まってコミュニケーションが図れる、
共有スペースの確保を優先させましょう。

一般的にはリビングやダイニングがその役割を果たしますが、
オープンキッチンにして全体的に一体感を出したり、
リビングの一角に畳のコーナーのようなくつろぎスペースを設けるなど、
自然と家族が集まる空間をイメージして設計することが大切です。

子どもの成長とともに、おもちゃや学用品、衣服など、
アイテムは増える一方です。

それらを整理整頓するための収納は必須ですが、
一時の用途に合わせて設けるのではなく、
その時々のニーズに合わせて変化させられるように、
柔軟な使い方ができるよう計画することをおすすめします。

室内に豊かな自然光を取り入れることは、
家全体の明るさを向上させるだけでなく、
子どもの体や心の健康をサポートすることに効果的です。

長時間を過ごす空間や子ども部屋には大きな窓を設け、
室内に十分な自然光を取り入れるように計画しましょう。

子どもは成長し、家族のライフスタイルも変化します。

目先だけで設計をしてしまうと、
将来的に使いにくくなったり、
全く使わないような無駄な空間が生まれてしまう恐れもあります。

各々の成長、変化に応じて、
住まいも変化させられるように、
柔軟性を持たせた計画を心がけましょう。

子育てにおける理想的な家の設計で、
第一優先で考えるべきなのは安全性ですが、
将来を見据えて柔軟に対応できるように計画しておくことも重要です。

子どもたちと一緒に過ごす時間を最大限に楽しみ、
家族皆がいつまでも快適に過ごせる家づくりを目指しましょう。